杉並区の銭湯ではあるが、中野駅からの方が近いかもしれない。
そんな場所にある香藤湯。
Table of Contents
令和における昭和の風情
いく前にネットで調べると、香藤湯の画像を発見した。
玄関に「北欧 サウナ」と書かれていることを気づく。
昨今のサウナブームの中で、フィンランド式のサウナが味わえる銭湯サウナは少ない。
行く前から心の中はワクワクしていた。
夕食前の土曜午後17時頃向かった。
霧状の雨が降り始め、外は雨の匂いが漂いはじめていた。
香藤湯に着くと、青いタイルの壁が目を引いた。
店内に入り、お金を払おうとした時、現金を持っていないことに気づいた。
幸い、キャッシュカードを持っていたので、一旦近くのコンビニにお金おろしに行くことにした。
銭湯は基本的に現金のところが多いので、キャッシュレス時代でも銭湯に行く際は現金があるのか確認することが大切だ。
近くのコンビニに向かう途中、街の八百屋や魚屋を見かけた。
日が沈み、辺りは暗くなってきている中で、電球の明かりが店内を灯し、店主の忙しなく動く影が道路に写っていた。
そろそろ店じまいなのだろう。
住宅街の中に銭湯や八百屋、魚屋がある風景、令和の時代の中でも昭和を感じることができる風景だ。
他にも、ラーメン屋や飲み屋が数件あり、銭湯の後のプランを色々と想像してしまった。
北欧 サウナ?
お風呂は、こじんまりとしていてちょうどよいサイズ感のように感じた。
先客が2〜3名いたが、10名くらいいると圧迫感を感じると思う。そんな広さだ。
お風呂もサウナも掃除も行き届いていて気持ちよく入ることができた。
真っ白いタイルに富士山のペンキ絵が映える。
どうやら、ペンキ絵師の中島さんの作品のようだ。
銭湯も世代交代、リニューアルが進み、ペンキ絵がある銭湯は貴重なところになってきている。
浴槽は大きめのものとバイブラのあるものとに別れている。
大きめの方は42〜43度くらいあり少し熱めの温度になっていた。
常連客の人に、
「大きな風呂は気持ちがいいな。こっちは熱めなんだよ。あっち(バイブラ)の方が温度は少し低いぞ。」
と声をかけられた。
どうやらよく来ている人のようで、香藤湯は良い銭湯だと言っていた。
楽しみにしていたサウナはこの時間帯の割に空いていた。
ほぼ貸し切りで使うことができた。
木目の室内にタオルが敷かれ清潔感が感じられた。
矢印型の座面に5〜6人は座れるだろう大きさだ。
フィンランド式を想像していたので、ロウリュがあるかと思ったが、サウナストーブは見当たらない。
おそらくボナサウナだろう。
7〜8分も入っていれば、肌の表面に汗の粒が出てくる。
ロッカーの鍵問題
銭湯サウナでよくある悩みはロッカーの鍵。
サウナに入っているうちに鍵の金属が熱せられてしまう。
しかし、香藤湯をサウナはサウナのバンドが秀逸だった。
バンドにロッカーの鍵を収納する部分がついており、鍵が肌に直接当たらないようにできる。
こういうサウナバンドがあればいいといつも思っていたものだった。
かすかに聞こえる音楽も心地よかった。
サウナ室を出るとすぐ隣に水風呂がある。
大きいものではなく、入れて2人の小さなものだ。
水温は若干高めの約20度。
サウナ初心者には良いが、ととのうためにはもう少し冷たいほうが良い。
いつものように3セット繰り返せば、水風呂の温度はそこまで気にならない。
水風呂横の窓から吹く夜風が心地よく、ととのいを加速させた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
住所 高円寺南5-1-7
TEL 03-3316-4514
時間 16:00〜24:00
休み 金曜日
HP