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経由地にて
ある年の春休み。
僕はヨーロッパや北アフリカを周遊する旅に出た。
どちらの地域も初めていく地だ。
格安の周遊航空券をネットで探し、アエロフロート航空、ロシアの航空会社にした。
航空会社に詳しくなかった当時、どんな航空会社なのか買ってから調べてみた。
以前に大きな事故を起こしたという記事を見て、チケットを買う前に調べておけばよかったと後悔した。
しかし、評価を見ると、安くて利便性があるというのと、サービスが悪いといったものとに評価が分かれていた。
もともとサービスを期待して選んでいるわけではないので、無事に目的地まで行ければいいぐらいに思い直した。
アエロフロート航空でヨーロッパ各国に行く場合、ロシアの首都モスクワにある空港が拠点となる。
シェレメーチエヴォ国際空港だ。
家族連れ、友達との旅行、一人旅をする人、自国へ戻る外国人。
搭乗時間が近くづくと、ゲート付近に人が集まっていた。
順番に搭乗ゲートをくぐり、飛行機へ乗り込む。
自分の座席を見つけるために、頭上についた札を見ながら少しずつ後方へ進む。
もう自分の席に座り、旅行雑誌を開いている人を見かけた。
旅行雑誌でどこの国へ行くのかがだいたい分かる。
同じ飛行機でも、到着地は様々だ。
モスクワが目的地でない人の方が多い。
飛行機に乗ること約11時間。
映画3本に食事や仮眠をとればもうモスクワ上空だ。
気圧の関係なのか味気ない機内食が苦手だが、広くない座席でも気にせずに寝れるので、機内での生活はそこまで苦ではない。
機内の映画サービスは言語が日本語に対応していない場合もあるが、日本ではまだ公開されていない作品があることもあるので、割といつも楽しみにしている。
映画を見ていると、画面が止まり、機内アナウンスが入った。
もう空港に到着するようだ。
シェレメーチエヴォ国際空港
飛行機を降りて、出口に進む。
モスクワが到着地点という予想通り人は少なかった。
ほとんどの人が飛行機を乗り換え、ヨーロッパ各地へ向かう。
乗り換えの時間によるが、次の飛行機まで空港内で過ごすことになる。
ほとんどの場合、その国にはいるが入国はしていない状態になるので、経由地で過ごすというのは自分自身がすごく特殊な状態になっているということだ。
つまり、僕はモスクワの空港にいるがモスクワにはいない。
モスクワの空港は免税店がものすごく充実しているわけでもなく、飲食店が多いわけでもない。
多くの人は設置された椅子に座り、携帯をいじったり、仮眠を取ったりして過ごしていた。
乗り換えという目的だけで同じ空間を共有している。
服装や言語、人種からなんとなくその人というのが分かるが、何を目的にここにいるのかは予想するしかいない。
設置されているバーを覗けば、高いスーツで身を包み、ウォッカを飲む人がいる。
一方で、椅子に寝転ぶバッグパッカーらしき人もいる。
空港内の中立地で、どこから来て、どこへ何しに向かうか、そんなことを想像しながら行き交う人々を見ている自分。
ホテルという場所に似ているかも知れないが、それぞれが仮面を被り、それぞれの旅を楽しんでいる。
僕は当時そんなことを考えながら、電源プラグを探して空港内を彷徨っていた。
空港での過ごし方
出入国前後の手続きや乗り継ぎのために待つ時間は意外と長い。
空港に2〜3時間は時間的余裕を持って来てくださいと航空券を購入した際によく言われるくらいだ。
旅をしていると、手続きのために並ぶ列が長蛇の列になることを時々目にする。
ギリギリに来て、何万というチケット代を払ったのに乗れないなんてことを考えると早めに来る方が安全だろう。
では、その待つ時間をどう過ごすかが、旅をする中で大切になってくる。
充実した旅にするためにどうするか、僕なりにまとめてみた。
・電源プラグの確保。
携帯やタブレットでネット記事や動画を見たりすることをする人が多くいるだろう。
でも、携帯などを使いすぎて、旅の途中に使えないということが発生したら大変だ。
なので、空港内で充電しつつ、携帯などを使うというのがよい。
しかし、数が限られていたり、椅子から離れていたりするため、
充電を優先するか、椅子に座るかのどちらを優先するか選択を迫られる。
最近では、USBケーブルに対応した充電ブースやワーキングスペースが空港によってはある。
事前に、空港内の施設や設備を調べて、
自分の乗る飛行機のゲート近くに何があるのかを知っておくことは賢い方法だ。
・免税店で買い物やレストランで食事をして過ごす。
空港の免税店が充実している場合は、免税品の買い物するのが楽しい。
注意点としては、買った物は機内持ち込みになること、到着地で荷物チェックを受けることがあるということ。
また、レストランで過ごすのもよい。
少し割高だが、機内食が飽きた人や僕のように機内食が苦手という人にとってはおすすめだ。
スタバのようなカフェもある空港があるので、コーヒーやアルコールを楽しむのもありだ。
・ラウンジサービス
最後に、航空会社やクレジットカードの会員制度を使って、ラウンジを利用するという少しリッチな過ごし方もある。
サービス内容は航空会社などによるが、無料の飲み物や食べ物があり、ゆったりと椅子に座って過ごすことができる。
少し贅沢に乗り換え時間を過ごすことができる。
航空会社やクレジットカードの上級会員になるには高額な年会費がかかったり、
修行と言って繰り返し飛行機を利用する必要があるが、
プライオリティパスと呼ばれるものを作ることで世界各国の空港にあるラウンジサービスを思う存分利用することができる。
プライオリティパスだけに申し込むこともできるが、クレジットカードカードのサービスとしてプライオリティパスが無料で付帯するものもある。
その一例として、楽天プレミアムゴールドカードがある。
海外へ行くことが多い人にはかなりお得なカードと言ってよい。
最近ではゴールドカード取得への敷居が低くなっているので、無料で作れるゴールドカードもある。
国内の空港やハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港などであれば、
ラウンジを利用することができる。
しかし、夏休みなどの繁忙期はこういった比較的入りやすいラウンジは非常に混みやすく、
席が空いてないなどゆっくりできないこともある。
プライオリティパス
プライオリティパスを持っていると、世界148カ国、1300カ所以上のラウンジを利用できる。
ただ、年会費がかかることがネック。
年1〜2回の利用ならば、年会費や利用料の総額2万円以上かかってしまう。
年に1〜2回程度海外に行くという人が多いと思うので、少し割高感がある。
プライオリティパスの特典はラウンジ以外にもある。
空港によっては一部のレストランやカフェでもプライオリティパスを持っていれば、
食事代として一定の金額分を利用することができる。
なので、どの空港を利用するかや利用頻度を考えてプライオリティパスを使用するかを考えた方がお得に利用できる。
でも、僕であれば、2万あれば、もう少し贅沢をして航空券のクラスを一つ上げたり、空港内のレストランやカフェでまったり過ごした方がよいと思ってしまう。
そこで、クレジットカードの付帯特典でプライオリティパスをゲットする方法がおすすめだ。
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードの良いところは、年会費11000円で、プライオリティパスのプレステージ会員の資格を獲得できることだ。
プレステージ会員は通常約50000円の年会費がかかるため、約5分の1の金額でプライオリティパスをゲットできるということだ。
楽天のクレジットカードであれば、楽天市場での買い物などで普段づかいができるので、
年に1〜2回程度のトラベラーにとってもお得感のあるカードだ。
ちなみに、クレジットカードの付帯特典でプライオリティパスがついているものをいくつか以下に示した。
他のカードと比べても年会費が安いことがわかると思う。
- エポスプラチナカード 年会費30000円(招待で20000円)
- セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード 年会費22000円
- JCBゴールド ザ・プレミア 年会費11000円
- 三井住友カード プラチナ 年会費55000円