今日は天気が良い。
オーストラリアの8月は季節的には冬。
ケッペンの気候区分で言えば、ヌーサはの気候はCfaに属し、東京と同じ気候区分だ。
しかし、緯度が低いせいか、一年を通して日中は暖かい。マイナスなんてことはまずない。
この日も日中は28℃前後まで気温が上がり、過ごしやすかった。
太陽が雲に隠れると半袖短パンでは寒さを感じる時もあったが、雲から顔を出すと、太陽の光がするどく肌に突き刺さるように暑い。
ヌーサにはメインビーチがある。
最高に天気もいいし、ビーチに行って、砂浜で日光浴をしたいと思った。
部屋でリラックスをして過ごすことも最高に贅沢なのだが、せっかく異国の地に来たのだから、外に出たいという思いの方が強かった。
海外に行くといつもそうだ。何かをしたくてしょうがない気持ちになる。
水着に着替え、シートや本、飲み物など日光浴セットをもってビーチに向かう。
ビーチに着くと、人々で溢れかえっていた。考えることは皆同じだ。
本を読んだり、昼寝をしたり、ビールを飲んだり、それぞれ思い思いのことをして過ごしている。
僕は、周りを見渡しながら、あまり人の通り道にならない場所にシートを敷いた。
日光浴をする場所というのはとても重要だ。ビニールシートを広げ横になり、もってきた本を読む。
思っていたより暑い。太陽の光が強い。じわじわと体温を上昇させる。
本を数ページ読むだけで、集中力が途切れた。汗でビニールシートが体にくっつく。どうも気持ちが悪い。
わざわざキャンプ用のものをもってきたが、日光浴には向かなかった。
それでも本を読み続けたが、70ページあたり読んだところで限界が来た。
本を読むことを一旦やめ、海に向かう。そして、少しずつ海に入る。
海は海で冷たい。なれるまで時間がかかった。
考えてみれば季節は冬。まだまだ気持ちよく泳げる水温ではなかった。
水の中を覗くと、小さな魚から大きな魚までたくさんの種類が泳いでいた。
魚は元気だ。
「絶対に捕まらないよ」と自信を見せているかのように、近くまで来て泳いでいた。
海から上がり、ランチにしようとビーチ沿いを歩く。
日本であれば、ラーメンやカレー、塩気のあるものを食べたい気分だった。
ピザやサンドイッチでは物足りない。胃袋が求めているものを探す。
フィッシュ&チップスという看板に胃袋が反応した。
これに決めた。
オーストラリアに来たのだから、フィッシュ&チップスを食べないわけには行かない。
フィッシュ&チップスといえば、イギリスのイメージだが、同じ英語圏。オーストラリアも本場だ。
新鮮なシーフードは本家以上だ。
ジャンキーなイメージもあるが、塩とレモン、タルタルソースとともに食べる。
白身魚は絶品だ。プラウンやカラマリをまたうまい。
ベンチに座って頬張っていると、大きなニワトリのような鳥が近寄ってきた。名前は分からないが、ヌーサでは野良猫並みによく見かけた。
鳥も分かる美味しさだった。
まずは、オーストラリアまでの航空券をチェック。直行便をあり安い。